「いろいろな治療法を試しているけど、腰痛がなかなか治らない…」
「病院で診てもらっても原因がよくわからない…」
なんて腰痛で悩んでいませんか?
腰痛というと、腰椎や腰まわりの筋肉・靭帯など、腰自体に問題があって痛みが出ている患者さんが多いのですが、腰以外の関節が原因で腰痛が出る事もあります。
私が病院でリハビリをしてきた中でも、股関節の問題が原因となっている腰痛は、けっこう多くみられました。
そこで今回は、
・あなたの腰痛は股関節の問題なのか?を調べる簡単なチェック法
・たった2分で股関節が原因の腰痛を改善する体操
を伝授します。
この記事を最後まで読むと、股関節が原因の腰痛チェック法と、腰痛を改善する体操を知る事ができ、今のあなたの腰痛を楽にする事ができます。
腰痛の原因はいろいろ?

腰痛の原因はいろいろあり、病院の診察や検査で明確に原因が特定できるものは全体の15%しかなく、診察や検査では原因が特定できないもの(非特異的腰痛)がほとんどです。
病院の診察や検査では明確に原因が特定できない腰痛の引き金として考えられるものは、悪い生活習慣・加齢・肥満・ストレスなどが挙げられます。
・悪い姿勢や悪い動きによる運動器(骨・筋肉・関節・神経)への負担
・運動不足や加齢による筋力低下
・過度な運動や疲労
・肥満による筋肉や骨への負担
・精神的・心理的な負担(ストレス)
股関節の問題を放置して悪化すれば、将来的に歩けなくなる等の大きな問題につながる可能性がありますので、一日でも早く対処される事をおすすめします。
あなたの腰痛は股関節が原因?さっそくチェックしましょう!

これから伝授するチェック法と体操は、京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻の准教授、建内 宏重先生が考案されたものです。
まずは、あなたの腰痛が股関節を原因としたものなのか?をチェックします。
股関節を原因とする腰痛のチェック法(四つ這い法)

② 背すじを伸ばしたまま、お尻を後ろへ引きます。

その結果…
お尻を後ろに引いても、背すじが伸びたままで痛みが強くならなければ、股関節が原因の腰痛ではありません。

お尻を後ろに引いた時に、背すじが曲がってしまい、無理に背すじを伸ばそうとすると痛みが強くなるようなら、股関節が原因の腰痛だと考えられます。

これであなたの腰痛は股関節が原因なのか?という事が判定できたと思います。
股関節が原因だと考えられる場合は、下記の3つの体操を実行してみて下さい。
股関節が原因の腰痛を改善する3つの体操
今回ご紹介するのは、
・パカパカ体操
・お尻フリフリ体操
・四股スクワット
ひとつの体操につき、かかる時間はだいたい40秒ほどですから、3つの体操で合計たった2分で終わります。
これなら、お忙しい方でも無理なく続けられると思います。
パカパカ体操
股関節が原因の腰痛は、お尻の細かい動きを担当している深層筋(インナーマッスル)が固くなり、骨盤の動きが悪くなる事が原因です。
パカパカ体操は、これらの深層筋を動かす事で、筋肉を柔らかくして骨盤の動きを良くします。

② リラックスしたまま脚を閉じたり開いたりします。

※動かし方は、無理をせず、自分が楽だと感じる早さと角度で行って下さい。

回数は、毎日10往復×2セットです。
お尻フリフリ体操
お尻フリフリ体操もお尻と腰周りの筋肉を柔らかくして腰痛を改善します。

② そのまま腰を左右に振ります。

※動かし方は、無理をせず楽な早さと動きで行って下さい。

回数は、毎日10往復×2セットです。
四股スクワット
四股スクワットは、お尻の筋肉のストレッチと筋力の強化を同時に行う体操です。

② そのまま、お尻を後ろに突き出すようにかがみます。
③ 膝が90度になるぐらいまでかがんだら、脚を伸ばして元の姿勢に戻ります。

※ 動かし方は、なるべくゆっくりした動作を心掛けて下さい。

回数は、毎日10回×2セットです。
いかがですか?けっこう簡単な体操だったでしょう?
かかる時間もたった2分程度ですから、これらの体操をちょっとしたすきま時間にでも毎日続けてみて下さい。
まとめ
股関節の問題が原因の腰痛を放置して悪化すれば、手術などが必要となる程大きな問題に発展する可能性があります。
今のうちに、あなたの腰痛は股関節が原因なのか?をチェックして、股関節が原因なら今回ご紹介した体操を実行してみて下さい。
しばらく体操を実行してみて、腰痛が少しでも和らぐようなら、体操を続ける事で股関節の問題は改善できます。
もし、今回のチェック法で股関節が原因ではないと判明した場合や、体操を続けても腰痛に変化が無い場合は、「原因がわからない」と言われた病院とは別の病院で、セカンドオピニオンとして診察を受ける事をおすすめします。
あなたの腰痛が、1日でも早く改善する事を願っています。


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